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​研究大会のご案内

日本特別ニーズ教育学会第29回研究大会 第2次案内

 皆様におかれましては、ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 第29回研究大会(2023 年度)は、3年ぶりに対面による開催となります。下記の通り、特別ニーズ教育に関わる今日的課題をテーマとしたシンポジウム等を企画しております。口頭発表や活発な質疑応答など、対面開催による“学問の醍醐味”を感じていただければと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。


2023年7月1日
 

日本特別ニーズ教育学会第29回研究大会(東京大会)
   大会準備委員長 加瀬 進 (東京学芸大学)

 

 

 

 


 

 

                                             


.日 時
 2023年10月28日(土)~29日(日)


2.会 場
 東京学芸大学(東京都小金井市貫井北町4-1-1) 講義S棟・W棟
     *JR中央線 武蔵小金井駅よりバス約10分 ※1
     *JR中央線 国分寺駅より徒歩約20分またはバス約10分 ※2
    ※1 武蔵小金井駅北口 京王バス「小平団地行(または国分寺駅北口行)」にて
       「学芸大正門」下車
    ※2 国分寺駅北口より「京王バス(武蔵小金井駅北口行「学芸大正門」下車)」が
​       利用できますが、本数に限りがありますのでご留意ください。

 


3.内 容(予定) *申込み状況により一部変更となる場合がございます

 

4.参加費

正会員 5,000円
大学院生会員 
3,000円
臨時会員(一般) 6,000円
臨時会員(学部・大学院生) 3,500円

 ※参加費は、Peatix サイトよりクレジットカードで支払うか、コンビニ/ATM 払いとなります。
 ※コンビニ/ATM 払いの場合、手数料 220 円が必要になります。
 ※キャンセル、領収書の発行等の手続きも、すべて Peatix サイトを通して行ってください。


5.参加申し込み
以下の Peatix サイトよりお申し込みください。申し込み締め切りは9月20日(水)です。
 ※必ず、事前にお申込みください。当日参加はございません。
 ※発表申し込みの締め切りは8月31日(木)ですので、ご留意ください。詳細は「6.発表申し
込み」をご確認ください。
 ※初めて Peatix をお使いになる場合は、申し込み前に Peatix の「新規登録」が必要です。
 
 【参加申し込みサイト(Peatix)】
  https://sne29-tokyo.peatix.com 


6.発表申し込み 
 ①自由研究発表と②若手チャレンジ研究会の2つの演題発表を募集します。
 ①と②のいずれも、会場での対面による口頭発表となります。

≪自由研究発表≫
 特別ニーズ教育の原理・歴史、教育制度・政策・運動、内容・方法、実践、諸外国の動向などに関
する個人研究・共同研究の発表を募集します。
 発表資格は個人研究・共同研究ともに筆頭・連名発表者全員が本学会会員であることです。
 発表される会員の方は、今年度(2023 年度)の会費が納入済みであることが必要です。
 非会員の方は、筆頭発表者にはなれませんが、臨時会員(一般)として連名発表者になれます。
 発表を希望する方は、Peatix サイトより参加申し込みの手続きをした上で、8月31日(木)まで
に、以下の発表申し込みサイトより、お申込みください。
 発表者には、「A4サイズ2ページの発表抄録」(9月30日(土)締切)の提出を求めます。提出
方法等の詳細は、発表申し込みをされた方に別途お知らせいたします。
 発表時間は15分、その後の質疑応答10分です。
 発表抄録の提出、発表、質疑応答の完了をもって、発表の成立といたします。
 発表の際にパワーポイントを使用される方は、パソコンをご持参ください。プロジェクターとの接
続端子は HDMI 端子となりますので、ご注意ください。
 発表当日、資料を配布される方は40部の持参をお願いします。


≪若手チャレンジ研究会≫
 大学学部学生、特別専攻科学生、教職大学院学生、大学院修士課程・博士課程学生を対象に、卒業
論文・修了論文・課題研究・修士論文・博士論文等の研究デザイン(研究経過)に関する発表を募
集します。(通常の研究発表は「自由研究発表」にお申込みください)
 発表資格は本学会会員であることですが、大学学部学生・特別専攻科学生に限り、非会員のかたで
も応募できます。
 なお、個人研究としての発表となりますので、指導教員が連名となる必要はございません。
 発表を希望する方は、Peatix サイトより参加申し込みの手続きをした上で、8月31日(木)まで
に、以下の発表申し込みサイトより、お申込みください。
 発表者には、「A4サイズ2ページの発表抄録」(9月30日(土)締切)を求めます。提出方法等
の詳細は、発表申し込みをされた方に別途お知らせいたします。
 発表時間は各々15分、その後の質疑応答・コメント15分です。
 発表抄録の提出、発表、質疑応答の完了をもって、発表の成立といたします。
 発表の際にパワーポイントを使用される方は、パソコンをご持参ください。プロジェクターとの接
続端子は HDMI 端子となりますので、ご注意ください。
 発表当日、資料を配布される方は40部の持参をお願いします。


≪発表申し込み方法≫
 自由研究発表・若手チャレンジ研究会の発表申込につきましては、以下のサイト(Google フォー
ム)からお申し込みください。


【発表申し込みサイト(Google フォーム)】
https://forms.gle/Mnovnr6nRkuMFwGq7


※ 参加申し込み等の締め切り日一覧
 

 

 



≪研究大会優秀発表賞≫
 第 27回研究大会から理事会研究委員会により「研究大会優秀発表賞」制度が創設されました。優
秀発表賞は本学会の「特別ニーズ教育に関する理論的・実践的研究を通して、学習と発達への権利
に関する教育科学の確立を期する」という目的に資するため、研究大会の自由研究発表(若手チャ
レンジ研究会発表を含む)における優秀な研究発表の表彰を通して、特別ニーズ教育研究の奨励と
次世代育成をめざすものです。
 優秀発表賞の対象は、研究大会の自由研究発表(若手チャレンジ研究会発表を含む)の筆頭発表者
であり、かつ大学等の学部・専攻科・大学院等の学生、および研究歴の短い教育・保育・療育・福
祉等の実践者とします。
 優秀発表賞の審査は、自由研究発表(若手チャレンジ研究会発表を含む)の分科会座長が発表要旨
集掲載要旨、当日の発表内容・応答等を総合的に判断した後、理事会の審議により決定します。
 優秀発表賞は、研究大会のクロ―ジングセッションにおいて理事会より発表・表彰し、授賞者に賞
状を授与するとともに、本学会ウエブサイト・会報等にて公表を致します。
 優秀発表賞の詳細は、学会ホームページをご確認ください。

7.大会前から大会当日について 
 参加申し込みをされた方には、1週間前くらいを目安に、当日の詳細なプログラムならびに発表要
旨集が共有されているドライブの URL などを、メールにて配信します。
 その他、大会当日に関するご案内は、メールでの配信となります。
 
8.プログラム(シンポジウム)概要 

【実行委員会企画シンポジウム】10 月 28 日(土)13:00~15:00


多様なニーズの「混在」と実践・制度改革の展望
 多様なニーズに応える教育実践にかかわって、文部科学省が規定するところの「特別支援教育」の対象像(障害別)に加え、新たなカテゴリーが明示されるようになってきた。例えば平成 29 年 11 月に公表された『教職課程コアカリキュラム』の「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」では障害に起因する特別な支援を必要とする場合と「障害はないが特別の教育的ニーズ」がある場合(例示では母国語と貧困の問題)に分けて一般目標と到達目標が設定されている。あるいはまた、令和4年12 月に公刊された『生徒指導提要(改訂版)』における「個別の課題に対する生徒指導」では、いじめ・暴力行為・少年非行・児童虐待・自殺・中途退学・不登校・インターネット/携帯電話に関わる問題・性に関する課題・多様な背景(発達障害・精神疾患・健康課題・支援を要する家庭状況(貧困、社会的養護、外国人等))という項目が立てられている。これらはいずれも取り組むべき課題のインデックスを明示するという点では理解の促進にはなろう。しかしながら対象となるこどもとその環境にはこうした課題やそこに端を発する多様なニーズが「混在」するのが現実であり、取り組む実践は制度的な縛りの中で、時に自発的にその縛りを超越する形で展開されている。
 本シンポジウムではまず、福祉と教育それぞれにおける実践が、多様なニーズの「混在」する事象にどのように向かい合い、どのような成果と苦吟を呈しているのかを共有する。その上で、「特別な教育的ニーズ」「こどもの学び困難」「チーム学校」「多職種協働」「地域学校協働」といった視点を踏まえながら、どのように制度改革を展望することができるのかについて、多角的に議論を深める場としたい。


 話題提供
 ①野田満由美(NPO 法人み・らいず2)〜福祉現場の実践から
 ②家塚 麻琴(公立小学校教員)〜教育現場の実践から
 ③文科省職員(調整中)〜多様なニーズと制度改革の現状・課題

 

 指定討論者
 高橋 浩平(杉並区立桃井第1小学校校長)

 入江 優子(東京学芸大学こどもの学び困難支援センター准教授)
 企画・司会 :東京学芸大学教授 加瀬 進

 

【理事会企画・課題研究】10 月 29 日(日)13:00~15:30


国連障害者権利委員会勧告から探る特別ニーズ教育
 2022 年 9 月、国連障害者権利委員会から日本政府に対して、国連障害者権利条約の履行に関する総括所見(勧告)が出されました。実際の勧告の内容は多岐にわたっておりますが、こと教育に関わるところでは、合理的配慮の保障を前提にしたインクルーシブ教育の推進に関して、課題と論点が提起されています。
 本学会では、第 9 期理事会の 3 年間(2019~2022 年)を通して、「特別ニーズ教育」とは何か、その現代的な意義と課題はいかなるものかについて、問い直しの作業を行ってまいりました。また、学会としてテキスト『現代の特別ニーズ教育』の編集を行い、2020 年 6 月に文理閣から刊行いたしました。そうした作業のプロセスにおいては、インクルーシブ教育と特別ニーズ教育の関係性についても議論がなされ、この点は、今期(第 10 期)においても継続の論点として残されています。
 こうした経緯から、『SNE ジャーナル』第 29 巻第 1 号では、「国連障害者権利条約及び国連障害者権利委員会の勧告から、特別ニーズ教育をどのように考えたらよいのか、そして、改めて特別ニーズ教育とインクルーシブ教育の関係性についてどのように捉えたらよいのか」という問いについて、これまで特別ニーズ教育・インクルーシブ教育に関する研究に積極的に取り組んでこられた 4 名の先生方のご見解を手がかりにしながら、多角的に検討することを特集企画としました。
本課題研究においてはその研究成果について報告したいと思います。


話題提供
①窪島務(滋賀大学名誉教授)
「特別の教育的ニーズ」(SEN)概念は、『インクルーシブ・スペシャル・エデュケーション』の将来的展望の基礎になり得るか」
 改めて、「特別の教育的ニーズ」とは何か、を振り返りつつ、国連障害者権利委員会の日本への勧告が求めるインクルーシブ教育モデルの是非および通常学校教育と障害児教育を統合する「インクル
ーシブ・スペシャル・エデュケーション」の将来的展望について考える。


②中邑賢龍(東京大学)
「日本でインクルーシブ教育を展開するにあたって障壁となるもの」
 国連障害者権利条約(および権利委員会勧告)は、障害の捉え方に関して医学モデルから社会モデル/人権モデルへの転換を求め、障害当事者自らの「意思決定」を重視している。障害の社会モデル/人権モデルから見た日本のインクルーシブ教育の課題やその改善に向けた方策について ICT をキーワードに論じる。


③赤木和重(神戸大学)
「インクルーシブ教育を進めるための通常学級の改革-授業実践と子どもの発達の視点から-」
 インクルーシブ教育を推進するうえで、通常学級の改革が重要であることは、立場が違えど、一致している。しかし、具体的な通常学級の改革の道筋が必ずしも見通せているわけではない。そこで、本研究ではどのような通常学級の改革が可能であり、また限界があるのかについて、授業実践と子どもの発達の視点から、検討を行う。

 

④眞城知己(関西学院大学)
「国連障害者権利委員会勧告と特別ニーズ教育・インクルーシブ教育」
国連障害者権利条約(および権利委員会勧告)の内容と背景について検討するとともに、日本の特別ニーズ教育・特別支援教育・インクルーシブ教育施策の抱く課題や改革の展望について検討する。

 

指定討論
荒川智(茨城大学名誉教授)
伊藤駿(広島文化学園大学)
企画・コーディネーター・司会: 堤英俊(都留文科大学)
 
9.共催 

 共催 東京学芸大学・子どもの学び困難支援センター


10.大会運営・お問い合わせ先
 大会準備委員会: 委員長     加瀬 進(東京学芸大学)
          委 員(事務) 澤 隆史(東京学芸大学)
 お問い合わせ先:sne29taikai@gmail.com
 

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